なぜ、アロマは治療に使われるのか?

アロマテラピーが、医療の現場で使われているのを、ご存知ですか?

「アロマテラピーって、いい香りを、鼻から吸うだけでしょ?」そのように思われている方もいらっしゃるかもしれません。

アロマテラピーで使われる精油(エッセンシャルオイル)は、いい香りを、ただ、鼻から吸うだけではありません。キャリアオイルなど、何かベースになるものに、混ぜ込んで(希釈して)、症状のある患部に、塗って使ったりもします。

精油が、症状改善のために役立つのには、理由があります。精油には、天然の香り成分が、ギュッと濃縮されています。この香り成分が、いろいろな作用をもたらしてくれるため、症状改善に役立つのです。

このページでは、症状改善に効果のある香り成分に焦点をあてて、アロマテラピーについて、お話します。

なお、このページは、こちらの記事の続きになります。先に、こちらの記事をお読みになってから、このページをお読みになると、アロマテラピーについての理解が、より深まります。
soon なぜ、アロマでリラックスできるのか?

それでは、症状改善が期待できる、代表的な精油を取り上げて、成分分析表を見てみることにしましょう。

カモマイルジャーマン

カーモマイル

カモマイルジャーマンは、湿疹や炎症、アトピーに効果的な精油として有名です。

カモマイルジャーマンの何が、そのような症状に効果があるのでしょうか?カモマイルジャーマンの成分分析表を見てみましょう。

こちらは、カモマイルジャーマンに添付されていた成分分析表になります。

P1110821-3(カモミール)

このロットの場合、「α-ビサボロールオキシドA」という成分がたくさん含まれていることがわかります。この成分には、消炎作用といって、炎症を鎮める作用があります。

また、「カマズレン」という成分も含まれています。この成分には、抗炎症作用、抗アレルギー作用といって、炎症やアレルギーを抑える作用があります。

ちなみに、この「カマズレン」という成分は、濃い青色をしています。

こちらは、カモマイルジャーマンの写真になりますが、精油が青い色をしているのが、わかるでしょうか?

カモマイルジャーマンの青色

カモマイルジャーマンは、珍しく、色のついた精油になりますが、この青い色は、人工的につけられた色ではありません。今、お話した「カマズレン」という濃い青色をした成分が含まれているため、このような色をしています。

カミマイルジャーマンには、その他にも、止痒作用(かゆみを止める作用)や、癒傷作用(傷をなおす作用)をもたらしてくれる成分が含まれています。

カミマイルジャーマンが、湿疹や炎症、アトピーに効果的といわれているのは、それぞれの症状に効果的な香り成分が、たくさん含まれているからなのです。

危険・警告 (!) カモマイルジャーマンが、湿疹や炎症、アトピーを完治させるわけではありません。自然治癒力でなおそうとしている過程の邪魔をしない範囲で、つらい症状を鎮めたり、抑えたりするのに、効果的ということです。

こちらの可愛らしいお花は、キク科の植物で、カモミール、カモマイル、カミツレなどと、呼ばれています。ヨーロッパでは、昔から、お薬として使われてきました。

DSC03276

カモマイルジャーマンは、このお花から、抽出された精油になります。

このお花には、「アズレン」という成分が含まれています。「アズレン」は、先程、でてきた「カマズレン」の仲間で、抗炎症作用、抗アレルギー作用があり、濃い青色をした成分になります。

カモミールのお花から抽出された、この「アズレン」という成分、実は、お薬にも使われています。

湿疹や炎症、アトピーの場合に、よく処方される、アズノール軟膏というものがあります。アズノール軟膏には、この「アズレン」という成分が含まれているのです。

こちらは、アズノール軟膏の写真です。青い色をしているのが、わかるでしょうか?

アズノール軟膏②

アズノール軟膏が、青い色をしているのは、「アズレン」が含まれているからなのです。

「アズレン」は、軟膏以外に、うがい薬としても使われています。アズノールのうがい薬を使ったことがある方は、わかると思いますが、うがい薬を水に溶くと、水が青い色に染まりますよね。あの青い色の正体も、この「アズレン」という成分になります。

ローズオットー

ローズ

ローズオットーは、美を求める女性に大人気の精油です。その優美な香りが、心を落ち着かせてくれ、また、肌を若返らせる効果があるとして注目されています。ローズオットーの何が、そのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?

ローズオットーといえば、「ダマスクローズ」が有名なのですが、今、手元にないため、「ローズアルパ」を参考に、見ていきましょう。

こちらは、ローズアルパに添付されていた成分分析表です。

P1110793-6(ローズアルパ)

このロットの場合、「ゲラニオール」、「シトロネロール」、「ネロール」という成分が多く含まれていることがわかります。

まず、「ゲラニオール」という成分には、収れん作用といって、組織をひきしめてくれる作用があります。次に、「シトロネロール」という成分には、鎮静作用といって、興奮を鎮めてくれる作用があります。そして、「ネロール」という成分には、皮膚弾力回復作用といって、肌にハリを与えてくれる作用があります。

つまり、ローズアルパには、心を落ち着かせてくれるだけでなく、シワやたるみを改善して肌を若返らせてくれる効果があるということです。美を求める女性に大人気の理由が、わかりますよね。

また、「ノナデカン」と「n-パラフィン」という成分も含まれています。これらの成分には、温度が下がると、固まるという性質があります。

こちらは、冷蔵庫から出したてのローズアルパの写真です。

ローズアルパ:固まる

精油が固まっているため、瓶を横にしても、ビクともしません。しかし、手のひらで少しの間、温めてあげると、すぐにとけて、写真のような液体に戻ります。

ローズアルパ:とける

このように、温度が下がると固まり、温度が上がると液体になるのは、「ノナデカン」や「n-パラフィン」という成分が含まれているためなのです。この現象は、その精油が100%天然のローズオットーであることを示しています。

さいごに

精油について、2回にわけて、お話してきましたが、アロマテラピーがどのようなものなのか、なんとなく、お分かりいただけたでしょうか?

アロマテラピーとは、それぞれの症状に、効果的な香り成分を含んだ精油を組み合わせて、症状改善に役立てる治療法になります。お薬のような即効性はありませんが、自然治癒力の邪魔をすることなく、穏やかな作用をもたらしてくれます。

健康や美しさを手に入れるために、心地よい香りに包まれながら、植物がもつエネルギーの力をかりてみませんか?

危険・警告 (!) ここでご紹介した精油と、雑貨屋さんで、一般的に売られているアロマオイルは、全く、別物になります。天然の香り成分が含まれているからこそ、いろいろな作用が期待できるのであって、合成のものでは、その作用が期待できません。

精油を、治療や健康のために取り入れたい場合は、信頼性が高いブランドのきちんとした精油を使ってくださいね。

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