乳児湿疹・アトピー肌必見!保湿剤の選び方

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している場合、保湿について、いろいろ悩まれている方が、いらっしゃるかもしれません。

「保湿はした方がいいの?それとも、しない方がいいの?」
「保湿をするとしたら、どんなものを塗ればいいの?」
「塗らない方がいい保湿剤ってあるの?」

いろいろ、考えてしまいますよね。

そもそも、保湿剤を必要としない健康な肌と、保湿剤を必要とする肌の違いは何なのでしょうか?

このページでは、健康な肌と、そうではない肌との違いについて、また、保湿と脱保湿についてお話します。さらに、保湿剤の選び方についても、お伝えしますね。

湿疹や炎症のある肌への保湿について悩まれている方には、何かの参考になるかもしれません。

健康な肌の状態とは?

私たちの肌は、皮脂膜というもので覆われています。この皮脂膜は、細菌やカビなどの外敵から肌を守ってくれたり、肌の内側にある水分が蒸発しないよう防いでくれたりしています。つまり、皮脂膜があるおかげで、肌トラブルは起こりにくく、しっとり、なめらかな肌でいられるのです。

健康な肌の状態とは、汗(水)と皮脂(油)が混ざり合った、皮脂膜(天然の保湿クリーム)で十分に覆われている状態をいいます。

一方、乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している肌は、汗や皮脂の分泌が少なく、皮脂膜で十分に覆われていない状態にあります。ですから、細菌やカビなどの外敵による肌トラブルが起こりやすく、また、肌の内側にある水分が蒸発してしまうため、カサカサと乾燥した肌になってしまうのです。

 

保湿はした方がいい?それとも、しない方がいい?

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している肌に、保湿はした方がいいのか、それとも、しない方がいいのか、どちらがいいのでしょうか?

それぞれの視点から、見てみましょう。

 

保湿はした方がいい

湿疹や炎症がある肌は、皮脂膜を作る機能が弱まっていて、十分に覆われていない状態にあります。ですから、足りないものは、外部から補ってあげましょう、保湿剤で膜をしてあげましょう、という考え方になります。

なぜ、補ってあげた方がいいのでしょうか?

掻き壊して、出血や浸出液がでている、じゅくじゅくした肌の場合、皮脂膜によるバリアがなく、肌はむき出しの状態にあります。つまり、細菌やカビなどが繁殖しやすい環境にあるのです。細菌やカビが繁殖すれば、炎症はさらに悪化し、痒みも増すことになります。

また、カサカサと乾燥した肌の場合は、とても痒いため、掻き壊してしまう可能性があります。

つまり、じゅくじゅくした肌に対しては、細菌やカビの繁殖を防ぐために、保湿剤でフタをしてあげましょう、カサカサと乾燥した肌に対しては、痒みを抑えるために、水分を足してあげて、蒸発しないようにフタをしてあげましょう、ということをいっています。

 

保湿はしない方がいい

私たちの体には、自然治癒力が備わっています。つまり、足りないものは出そうとする機能があるということです。汗や皮脂の分泌が少なくて、皮脂膜で肌を十分に覆えない状態にある場合、体はちゃんとそのことを察知しています。体は、肌を使って、いらないものを排出している状態ですから、頃合いを見て、ちゃんと、汗や皮脂を分泌し、皮脂膜を作ろうと計画しています。

しかし、外部から保湿を足してあげてしまうと、体は、足りていると判断し、自分で皮脂膜を作ることを止めてしまいます。皮脂膜が作られなければ、肌の乾燥は悪化することになります。そして、保湿剤がなくてはならないものになってしまうのです。

つまり、体には、足りないから出そうとする機能が備わっているのだから、わざわざ、外部から足さないでくださいね、保湿剤が手放せなくなりますよ、ということをいっています。

 

結局、どちらがいいの?

保湿はした方がいいという考え方も、しない方がいいという考え方も、どちらも、大切なことをいっていました。それでは、結局、どうしたらいいのでしょうか?

両者の意見をあわせると、肌の状態によって、保湿した方がいい場合もあるし、しない方がいい場合もある、ということになります。つまり、細菌やカビなどの繁殖を防ぐことが目的ならば、保湿した方がいいし、自分で皮脂膜を作れるようにすることが目的ならば、保湿しない方がいいということです。

どちらか一方に、固執するのではなく、今、肌がどのような状態にあるのかをよく観察して、保湿した方がいいのか、しない方がいいのか、随時、柔軟に対応していくことを、おすすめします。(後程、参考までに、我が家ではどう対処していたのか、お話しますね。)

 

見直したい保湿剤

アイキャッチ:保湿剤

保湿剤とは、肌に水分を与え、その水分が蒸発しないようにフタをするものです。また、外敵から肌を守る役割もあります。つまり、皮脂膜の変わりをするものですね。

先程もお話しましたが、皮脂膜(天然の保湿クリーム)は、汗(水)と皮脂(油)が混ざり合ってできたものです。皮脂膜の変わりをする保湿剤も、同様に、水と油を混ぜ合わせて作られています。

本来、混ざり合わない水と油を混ぜるために使われているのが、界面活性剤です。水と油の中に、界面活性剤を入れると、白く濁って、混ざり合うことができます。この現象を乳化といいます。

界面活性剤には、いろいろな働きがあって、乳化に使われると乳化剤となり、洗浄に使われると洗浄剤となります。

界面活性剤については、こちらの記事の中でも触れています。

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保湿剤を選ぶときには、この乳化剤に、何が使われているのかが、とても大切になってきます。

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している場合、合成界面活性剤が使われている保湿剤は、塗らない方がいいです。

合成界面活性剤には、強力な乳化力があります。それを肌に塗った場合、せっかく分泌されている皮脂(油)が、一緒に乳化されてしまうのです。つまり、皮脂膜がどんどん壊されていくということです。

皮脂膜が壊されていけば、肌の乾燥は進みます。なぜなら、水分の蒸発を防ぐためのフタがなくなってしまうからです。それでは困るため、合成界面活性剤が使われている保湿剤には、肌を覆うフタの変わりになるようなものが、一緒に添加されています。

つまり、合成界面活性剤が使われている保湿剤というのは、わざわざ、皮脂膜を壊して、保湿成分を肌に浸透させ、その後、サランラップのようなものでフタをしているということです。保湿剤を塗った後の肌は、一見、潤いに満ちているように感じられますが、その実態は、肌にダメージを与えていることになります。

足りない皮脂膜を補うために塗ったつもりの保湿剤によって、皮脂膜は、さらに足りなくなっていってしまうのです。自然治癒力の邪魔をしているともいえます。

ですから、乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している肌に、合成界面活性剤が使われている保湿剤を使っている場合は、保湿剤を見直してあげることおすすめします。

 

参考までに

以上のことを、踏まえた上で、我が家では、どのような対処法をしていたのか、お話しますね。症状は、お子さんによって違ってきますので、あくまで、1つの参考として、お読みください。

娘の湿疹が悪化したとき、娘の肌は、掻き壊して出血や浸出液でじゅくじゅくした部分と、炎症が起こっていて赤くなっている部分、そして、カサカサと乾燥している部分が、混在していました。つまり、保湿をしてあげた方がいい部分と、してあげない方がいい部分の両方がある状態でした。

気をつけたことは、次の3つです。

■ じゅくじゅくしている部分は、細菌やカビなどが繁殖しないようにしてあげる。
■ 保湿をするところも、しないところも、できるだけ自然治癒力の邪魔はしない。
■ 湿疹や炎症が落ち着いてきたら、保湿剤は使わないようにする。

娘の湿疹は、4箇所の病院で診てもらいました。

病院からは、ステロイド、アズノール、亜鉛華軟膏、ワセリン、プロペト、ビーソフテンクリーム、ヒルドイトローション、何かの飲み薬などが処方された記憶があります。お薬をいただいても、結局、使わないので、処方箋はもらったけれども、薬局には行かないこともありました。

病院から処方された薬の中で、唯一、使ったのは、亜鉛華軟膏でした。部位は、じゅくじゅくした腕のみです。あとは、できるだけ、自然療法でいきたかったため、お薬は使いませんでした。

保湿剤は、水と油の割合によって、形状が違ってきます。油の割合が多い順に並べると、オイル、軟膏、クリーム、ローション、スプレーとなります。油の割合が多いほど、カバーする力が強くなり、細菌やカビが繁殖しにくくはなりますが、その分、熱がこもってしまうため、痒くなりやすいです。

娘の顔のじゅくじゅくした部分に、オイルを塗る気にはなれませんでした。なぜなら、痒みが増しそうな気がしましたから。軟膏、クリーム、ローションについては、市販のものですと、合成界面活性剤が気になりますし、手作りしたとしても、娘に使うことには不安がありました。娘は、まだ言葉をしゃべれませんでしたから、1つずつ、試して感想を聞くこともできません。

「何もしない」という選択もあったのですが、じゅくじゅくした部分については、細菌やカビの繁殖が心配でした。そこで、最終的に、使うことにしたのが、フローラルウォーターでした。

ローズ&ラベンダー②

フローラルウォーターについては、こちらの記事にまとめてあります。

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ラベンダーウォーター、カモマイルジャーマンウォーター、ローズウォーターの3本を、気分によって使いまわしていました。とにかく痒がっていましたから、フタをするのはやめて、菌が繁殖しないように努めたという感じでしょうか。

また、三年番茶をコットンに湿らせて、じゅくじゅくした部分にパッティングしたり、三年番茶風呂にも入っていました。三年番茶には、殺菌効果や菌の繁殖を抑える働きをするカテキンが豊富に含まれているためです。お茶風呂については、こちらの記事をご覧ください。

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フローラルウォーターと、お茶によるパッティングは、お風呂上がりや、なんとなく気になったとき、気になった部分に、シュッシュしたり、ペタペタしたりしていました。

フローラルウォーターもお茶によるパッティングも、お薬のように、症状を瞬時に、また、劇的に変えるものではありません。自然のものであるため、作用はとてもゆるやかです。だからこそ、自然治癒力にとってはいいのです。自然治癒力の邪魔をするのではなく、サポートをする、そんな位置づけにあるとお考えください。

なお、かさぶたができたときは、何も使わず、お風呂でも、濡らさないようにしていました。かさぶたが湿ってしまうと、痒がって掻いてしまい、かさぶたが剥がれて出血するのを繰り返していたためです。

そして、「じゅくじゅくした部分が治ってきたなぁ」、「湿疹や炎症が落ち着いてきたなぁ」と感じた頃、フローラルウォーターやお茶によるパッティングは終わりにして、今度は、「何もしない」を始めました。

完治した今、娘の肌には、何も使っていません。娘の肌は、皮脂膜で十分に覆われているため、何も使わなくても、みずみずしい健康な肌の状態にあります。

 

まとめ

■ 健康な肌は、汗(水)と皮脂(油)が混ざり合った、皮脂膜(天然の保湿クリーム)で十分に覆われている。

■ 乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症している肌は、汗や皮脂の分泌が少なく、皮脂膜で十分に覆われていない。

■ 肌の状態によって、保湿した方がいい場合もあるし、しない方がいい場合もある。

■ 保湿剤は、皮脂膜の変わりをするものである。一般的には、水と油を、界面活性剤で乳化させて作られている。

■ 合成界面活性剤が配合されている保湿剤の使用は、見直した方がよい。

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