湿疹で痒がる娘の手からミトンをはずした結果…

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎を発症して、痒がっていたり、肌を掻き壊してしまった場合、それ以上、症状が悪化しないように、手にミトンをはめた方がいいのか、はめない方がいいのか、悩まれる方がいらっしゃるかもしれません。

「ミトンはした方がいいの?それとも、しない方がいいの?」
「もしミトンをするなら、どんなミトンがおすすめなの?」
「もしミトンをしないなら、その場合は、どうすればいいの?」

いろいろ、考えてしまいますよね。

我が家では、娘の湿疹が悪化したときに、2種類のミトンを使っていました。1つは、一般的に売られている、ごく普通のミトンで、もう1つは、アトピーの子どものために開発された専用のミトンです。

それぞれをしばらく使っていたのですが、思うところがあり、途中から、ミトンをはずことにしました。

このページでは、2種類のミトンを実際に使ってみた感想と、ミトンをやめてから、どうしたのかについて、お話します。

今、ミトンについて、悩まれている方には、何かの参考になるかもしれません。

 

 

普通のミトン

ミトンとは、赤ちゃんが、自分の爪で、自分の肌を傷付けないよう、保護するためにする手袋のことをいいます。

こちらは、娘の湿疹が悪化したとき、すぐに買ってきて、試してみたミトンです。

ミトン:綿②

素材は、綿100%で、やわらかいタオルのような肌触りでした。お値段は、2枚で400円以下だったと記憶しています。

このミトンを使い始めたときには、既に、娘は、ほっぺたを掻き壊していて、患部は血や浸出液で、じゅくじゅくした状態でした。血、浸出液、ヨダレなどで、ミトンはすぐに、びちょびちょに汚れてしまうため、1日に何度も、こまめに変えてあげる必要がありました。

直接、爪で患部を掻き壊す場合は、狭い範囲で深い傷ができるのに対し、このミトンの場合は、広範囲で浅い傷ができるように感じました。

爪よりも、ミトンの方が、肌に触れる面積が大きいため、じゅくじゅくしていない、カサカサしている部分の肌も、一緒にこすってしまうため、広範囲で、薄く皮膚が削られていっているような感じがしました。

また、気がつくと、ミトンが手から外れていて、爪でガシガシ掻き壊していたときもありました。

偶然、外れたときに学習したのか、娘はミトンを外すようになってしまったため、ミトンのゴムの部分を、ソフトテープでゆるめに巻いて、取れないように工夫をしていました。

ソフトテープは、薬局で売られている、こんな感じのものを使用していました。

ソフトテープ

普通のミトンを、実際に使ってみた感想としては、

乳児湿疹の初期状態、まだ肌を掻き壊していない段階のお子さん向け

かなと思います。

ただ、その段階でしたら、ミトンをつけるよりも、爪ヤスリで、爪を短く削ってあげて、掻き壊さないように配慮しつつ、自由に掻かせてあげた方がいいかもしれません。これについては、後述します。

掻き壊して、じゅくじゅくした肌の場合、ミトンが、血や浸出液、ヨダレで、すぐにびちょびちょになってしまい、その塗れた状態のミトンで患部をこすってしまうため、患部は、余計、ひどくなるように感じました。

普通のミトンを使うときの注意点は、

■ 汚れたらすぐに変えてあげられるよう、予備のミトンを複数組、用意する。
■ ミトンを外してしまう場合は、ミトンのゴムの部分をテープでゆるめに固定する。
■ ミトンは、直接、患部に触れるため、石けんで洗う。

こちらは、普通のミトンを両手にはめていた頃に撮った写真です。ミトンが肌に触れる面積が大きいため、ほっぺた全体をかいてしまい、正常な部分も赤くなってしまっています。

7月④

しばらく、普通のミトンを使っていましたが、娘の掻き壊したじゅくじゅく肌には、向いていないと判断し、別のミトンを試すことにしました。

 

アトピー専用のミトン

こちらが、次に試してみた、アトピーの子ども専用に開発されたミトンです。商品名は、「ドクターミトンかゆいっこ」といいます。ホームページはこちらです。

ミトン:二重①

このミトンの特徴は、その構造にあります。ミトンが2枚くっついていて、二重構造になっているのです。内側のミトンを引っ張り出してみると、下の写真のようになります。

ミトン:二重②

黄色部分が外側のミトンで、白色部分が内側のミトンになります。黄色いミトンの中に、白いミトンが入っているということです。(わかりますでしょうか…わかりにくかったらごめんなさい。)

ミトン:二重③

外側の黄色いミトンの素材は、キュプラ100%、内側の白いミトンの素材は、綿70%、レーヨン30%で作られています。キュプラとレーヨンについては、こちらをご覧ください。

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肌触りでいうと、外側のミトンはツルツルしていて、内側のミトンはやわらかいガーゼのようです。

このミトンをして、患部を掻いた場合、

黄色いミトンの中で、白いミトンだけが動いている状態となり、本人はガシガシ掻いているつもりなのですが、実際には、それほど掻かれていない

ことになるのです。

つまり、2枚のミトンがずれあってくれるおかげで、患部への影響が少なくなるということです。

娘の掻き壊して、じゅくじゅく肌には、普通のミトンよりも、こちらのミトンの方が、向いていました。

ただし、お値段は、1枚で2,000円弱です。両手に使うとなると、4,000円弱、掛かることになります。お金は掛かってしまいますが、血、浸出液、ヨダレで、すぐに汚れてしまうため、やはり、数枚あると便利でした。

こちらのミトンも、娘は、すぐに外すことを覚えてしまいました。ですから、先程と同様に、テープでゆるめに固定して、使っていました。その頃の写真が、こちらになります。

8月⑦

8月⑥ 写真をみて、気付かれた方もいらっしゃると思いますが、娘は、右手と左手で、違うミトンをしています。この頃は、左ほっぺたの湿疹が、あまり悪化しておらず、また、アトピー専用ミトンの購入枚数にも、限界があったため、左は、普通のミトンで過ごしていました。

肌への影響は少ないものの、やはり、ミトンは血だらけになります。

P1000747 P1000606

また、テープで固定した部分は、テープの糊がミトンにくっついて汚れてしまいます。我が家では、いつも、石けんで、丁寧に手洗いしていました。

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実際に使ってみた感想としては、乳児湿疹・アトピー性皮膚炎の初期状態の肌にも、掻き壊してじゅくじゅくした肌にも、どちらにも向いていると感じました。なにより、これ以上、掻き壊してほしくないと考える方に、おすすめのミトンです。

アトピー専用のミトンを使うときの注意点は、

■ 汚れたら、すぐに変えてあげられるよう、予備のミトンを数枚、用意しておく。
■ ミトンを外してしまう場合は、ミトンの腕の部分をテープでゆるめに固定する。
■ ミトンは、直接、患部に触れるため、石けんで洗う。

ご紹介したミトンは、今のところ、アマゾンと楽天で、取り扱いがあるようです。もし、購入を希望される方がいらっしゃいましたら、ご参考にしてみてください。

 

ミトンのメリットとデメリット

さて、ミトンについては、「した方がよい」という意見と、「しない方がよい」という意見の両方があります。もちろん、その理由についても、いろいろ言われています。

実際に使ってみて、私が感じたことは、

「した方がよい状態」と、「しなくてもよい状態」がある

のではないかということです。

また、お子さまの状態を、側で見守っている、

あなたがどのように考えるか、どのように捉えるか

でも、変わってきます。

掻き壊して、じゅくじゅくした肌をみて、「もうこれ以上、掻き壊す姿を見ていられない」という場合もあるでしょうし、「体が出したがっているものがあるのだから、自由に掻かせて、出し切ってあげよう」という場合もあるでしょう。

我が家では、ミトンをしばらく使用していましたが、あるとき、ミトンをはずすことにしました。

はずすことにした理由としては、次のことが挙げられます。

■ 脳や感覚器官の発達に関わる指先の動きを、長期に渡って、制限してしまっているのではないかと思ったこと。

■ つかみたいものがあっても、つかめない。それでも一生懸命、つかもうと挑戦し続ける娘をみていて、複雑な気持ちになったこと。

■ 娘の表情が、だんだん乏しくなってきたこと。

■ 掻きたい欲求を我慢させるのではなく、自由に掻かせてあげたいと思ったこと。

ミトンをはずすときは、とても勇気がいりました。

「また、悪化してしまったら…。」

「どこまで、掻き壊してしまうのだろう…。」

いろいろな不安がありましたが、さすがに、長期使用になっていましたから、覚悟を決めて、はずすことにしました。

色々な考え方があるとは思いますが、私と主人の思いとしては、「自由に掻かせてあげることはよいことである。しかし、顔中、血だらけになることには、疑問を感じる。」というものでした。

「どうにかして、両方を叶えられないだろうか…。」

と考えた結果、爪ヤスリにたどりつきました。

 

爪ヤスリ

爪切りでは、どうしても、切れる範囲に限界があります。赤ちゃんの掻く力は、意外と強く、ほんの少しでも、爪が伸びていると、すぐに掻き壊して、深い傷をつけてしまいます。

一方、爪ヤスリの場合は、ギリギリまで、削ってあげることができますので、自由に掻かせてあげたとしても、そこまで、深い傷がつくことはありませんでした。

こちらは、娘に実際に使っていた、爪ヤスリの写真です。薬局で買ってきました。

爪ヤスリ①

この爪ヤスリの場合、色のついていない先端が細くなっている方側が、爪を削ってあげるヤスリ部分になっています。

10本の爪を丁寧に削ってあげると、10~15分くらいかかりました。娘の場合、その間を、じっと待っててくれる子ではなかったので、お昼寝の時間や、夜、寝てから、削ってあげていました。

我が家の場合、娘が、寝てすぐ、もしくは、寝てから5分後くらいに、爪ヤスリをするのがベストなタイミングでした。

寝てから30分~1時間後に、爪ヤスリをしようとすると、なぜか起きてしまうのです。それぞれのお子さんで、ベストなタイミングは違うと思いますが、日々、探っていくと、ベストなタイミングがわかるようになるはずです。

赤ちゃんの爪は、どんどん伸びてきます。1日、2日と、間があいてしまうと、10本の爪を削るのに、とても時間がかかってしまいます。そのことがわかってからは、ほとんど、毎日、削ってあげていました。その方が、時間も短縮できますし、毎日、安心して、掻かせてあげることができました。

結局、ミトンをはずしてから、症状が悪化することは、ありませんでした。

むしろ、ミトンをはずして、自由に掻かせてあげるようにしてからは、日に日に、肌の状態が良くなっていきました。

 

まとめ

とても個人的な意見にはなりますが、いろいろと体験してみて、私が感じたことをまとめてみます。

■ 湿疹や炎症の初期状態、肌がカサカサと乾燥していて痒い時期は、ミトンはしないで、爪ヤスリで爪をギリギリまで短くしてあげて、自由に掻かせてあげる。爪が短ければ、掻き壊して、深い傷をつけることがなくなる。

■ 湿疹や炎症が悪化した状態、掻き壊して、血や浸出液で、じゅくじゅくした肌の時期は、アトピー専用のミトンをつけてあげてもよい。

■ 湿疹や炎症のピークが過ぎた、落ち着いてきた時期は、ミトンはしないで、爪ヤスリで爪をギリギリまで短くしてあげて、自由に掻かせてあげる。

「ミトンをつける」、「ミトンをつけない」、「掻かせないようにする」、「自由に掻かせてあげる」、正反対の考え方がたくさんあります。どれを選択するにしても、我が子を思う、愛のある行動であることは、間違いないことです。

あなたには、あなたの考え方があります。誰に何を言われようと、あなたが納得できるもの、ピンとくるやり方が、ベストです。良い方法が見つかりますように。。

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