乳児湿疹・アトピーにはこんな石けんがおすすめです

乳児湿疹やアトピー性皮膚炎を発症している肌の場合、どのような石けんを使ったらいいのか、悩むところですよね。

「おすすめの石けんは?」
「そもそも、石けんは必要なの?」
「どのような石けんを選べばいいの?」
「固形石けんと液体石けんは、どちらがいいの?」

いろいろな疑問があるかと思います。

このページでは、湿疹や炎症がある肌の場合の石けんの選び方について、お話します。

なお、「石けんと合成洗剤の違い」について、また、「純粋な石けんとはどのようなものなのか」については、別記事にまとめてありますので、こちらの記事もあわせて、ご覧ください。

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肌の仕組みと石けんの役割

健康な肌というのは、皮脂や汗が混ざった皮脂膜というもので覆われています。この皮脂膜は、弱酸性であるため、健康な肌の表面は、いつも、弱酸性に保たれています。

なぜ、弱酸性に保たれているのでしょうか?

それは、細菌やカビが、酸性の環境に弱いためです。つまり、弱酸性のバリアで肌の表面を覆うことによって、細菌やカビなどの外敵が、肌の上で繁殖しないようにしているのです。

一方、純粋な石けんは、アルカリ性となっています。

肌に着いた汚れや、古い皮脂膜は、アルカリ性の方が、落ちやすいため、石けんが必要なのですが、石けんで洗ってしまうと、肌の表面が、一時的に、アルカリに傾いてしまうのです。健康な肌の場合、すぐに皮脂や汗が分泌されて、皮脂膜で覆われるため、肌の表面は、再び、弱酸性に戻ることが出来ます。

これが、健康な肌の仕組みと、石けんの役割の基本となります。この基本を踏まえた上で、湿疹や炎症がある肌の場合の石けんの選び方について、見ていくことにしましょう。

 

湿疹がある肌に、石けんは必要?

乳児湿疹やアトピー性皮膚炎を発症している肌の場合、石けんを使った方がいいのか、使わない方がいいのか、迷いますよね。これについては、賛否両論あるため、どちらがいいのか、悩む方がいらっしゃるかもしれません。

石けんを使用するか、しないかは、お子さんの湿疹の状態をみて、判断することをおすすめします!

今、お子さんの肌は、どのような状態にありますか?

 

カサカサ肌の場合

まずは、湿疹や炎症がそれほど悪化していない、でも、カサカサ、乾燥していて、痒みがある肌の場合を見ていきましょう。

このような肌の状態の場合は、皮脂や汗の分泌が少なく、肌を弱酸性に戻す力が弱い状態にあります。

皮脂や汗の分泌が少ないのに、毎日、アルカリ性の石けんを使って、皮脂膜を洗い流してしまうと、乾燥がひどくなってしまうことがあります。

しかし一方で、アルカリ性の石けんを使うことによって、アルカリに傾いた肌を弱酸性に戻そうとする力、つまり、皮脂や汗を分泌させて皮脂膜を作ろうとする体の働きは、鍛えられることにもなります。

ですから、肌がそのような状態にあるときは、石けんを使う日と、石けんを使わない日を作ることをおすすめします。

「とくに乾燥がひどいなぁ…。」

と感じる部分は、石けんを使わない方がいいです。

 

じゅくじゅく肌の場合

次に、かき壊して、出血や浸出液が出ている、じゅくじゅくした肌の場合を見てみます。

このような肌の状態の場合は、皮脂や汗の分泌が難しいため、皮脂膜を作ることができません。つまり、皮膚は、細菌やカビなどの繁殖を防ぐためのバリアがなく、むき出しの状態にあります。

肌がそのような状態にあるときは、石けんは使わず、お湯やお水で洗い流すだけの方がいいです。

もし、菌の繁殖が気になるようでしたら、お茶風呂にすることを、おすすめします。

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また、フローラルウォーターやお茶を使ったパッティングもおすすめです。

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ちなみに、我が家では、娘の湿疹が悪化していたとき、じゅくじゅくした部分は、石けんを使わず、お湯やお水で洗い流すだけ、その他の部分には、石けんを使って、素手で優しくなでるようにして洗っていました。

たまに、

「ちょっと洗おうかなぁ。」

と気が向いたときは、じゅくじゅくした部分にも石けんを使っていました。

湿疹や炎症がある肌の場合、弱酸性の合成洗剤は、使わない方がいいです。

なぜなら、肌が常に弱酸性の状態になるため、皮脂や汗を分泌させて皮脂膜を作ろうとする体の働きが衰えてしまうからです。

その結果、皮脂の分泌はさらに悪くなり、乾燥が悪化することになります。

 

湿疹がある肌には、どのような石けんがいいの?

純粋な石けんは、油から作られています。それでは、どのような油から作られているのでしょうか?

こちらは、実際に、石けんの原料に使われている油になります。

「パーム油、パーム核油、ひまわり油、米ぬか油、なたね油、大豆油、椿油、ホホバオイル、オリーブオイル、アボガドオイル、ココナッツオイル(やし油)、マカデミアナッツオイル、グレープシードオイル、ココアバター(カカオバター)、シアバター、アルガンオイル」

どの油が使われているかによって、その石けんの使用感は全く違うものになってきます。

つまり、使われている油の種類がわかれば、その石けんが、どのような石けんなのか、どのような目的で作られているのか、その石けんの特徴を知ることができます。

 

原料の油の違いで石けんが変わる

例えば、原料の油をみただけで、こんなことがわかってしまうのです。

■ パーム核油、ココナッツオイル(やし油)が配合されている石けん → 泡立ちがよい。

■ 米ぬか油、大豆油、グレープシードオイルが配合されている石けん → さっぱりとした洗い心地になる。

■ 椿油、ホホバオイル、オリーブオイル、アボガドオイル、マカデミアナッツオイルが配合されている石けん → 保湿性がある。

■ パーム油が配合されている石けん → 溶け崩れが少ない。

■ ココアバター(カカオバター)、シアバターが配合されている石けん → 溶け崩れが少なく、皮膚の上に保護膜を作ってくれる。

参考までに、こちらの「太陽油脂」さんから販売されている石けんが、どのような石けんなのか、一緒に見ていくことにしましょう。

固形石けん:前田さん②

成分を見てみると、「石けん素地、グリセリン」と書かれているのが、わかるでしょうか?(グリセリンは、保湿剤です。)

また、「原料油脂は、オリーブ油、ココナッツ油、パーム油を使用しています。」と、書かれていますね。

これらの情報から読み解くと、こちらの石けんは、

保湿性があり(オリーブ油)、泡立ちがよく(ココナッツ油)、溶け崩れが少ない(パーム油)、しっとりした洗い心地(グリセリン)の石けんである

ことがわかります。

湿疹や炎症がある肌の場合は、洗浄力(皮脂を洗い流す力)が、あまり強くない油脂で作られた石けんがおすすめです。

ココナッツオイル(やし油)やパーム油が主原料の石けんは、洗浄力が強いため、湿疹がある肌には向いていません。

 

成分表示の裏事情

すべての石けんにあてはまるわけではありませんが、なかには、こんなこともありますよ、というお話を、少しだけしますね。

体にとって、いらないものが添加されていない、安心、安全、純粋な石けんが欲しくて、成分のところに、「石けん素地」とだけ書かれた石けんを買ったとします。

いざ、その石けんを使ってみると、「何だか肌がヒリヒリする」、「湿疹や炎症が悪化した気がする」、「何となく、あわない気がする」ということが起こりました。

この場合、次のことが考えられます。

① その石けんに使われている油脂があわなかった。

② 原料の油脂に添加された防腐剤や酸化防止剤などがあわなかった。

1つずつ、簡単に見ていきますね。

 

石けんに使われている油脂があわない場合

特別な油脂が使われていたり、その石けんの作り方によっては、原料の油脂と、皮膚の相性があわないことがあります。

これは、油脂に含まれる脂肪酸の種類であったり、油脂の品質、酸化や劣化具合などが、湿疹がある肌に影響を与えるためです。

 

原料の油脂に添加されたものがあわない場合

それとは別に、原料の油脂に、何かが添加されていて、それが湿疹がある肌に影響を与えることがあります。

例えば、できあがった石けんに、酸化防止剤を入れた場合は、そのことを、パッケージの成分のところに、きちんと書かなくてはいけません。

しかし、原料の油脂に酸化防止剤を入れてから、石けんを作った場合、パッケージの成分には、「石けん素地」とだけ書けばよいということになっています。

つまり、

成分が「石けん素地」のみだからといって、100%、安全なものとは限らない

ということです。

ですから、実際に使ってみて、「何となく、あわないなぁ。」と感じた場合は、合成洗剤に戻してしまう前に、別の「石ケン素地」と書かれた石けんに変えてみることを、おすすめします。

「石ケン素地」と書かれた石けんが、すべてあわないのだとは、思わないでくださいね。

ちなみに、私の経験からお伝えすると、湿疹がある肌の場合は、できるだけ、

シンプルな成分で作られた普通の石けんがおすすめ

です!

良質な油脂がいくつも使われていたり、精油やエキスが入っていたり、特別な作り方で作られた高価な石けんは、湿疹がある肌向けというよりは、また別の用途向きかなという印象です。

 

湿疹がある肌には、固体石けん?それとも、液体石けん?

湿疹や炎症がある肌の場合、固体石けんと、液体石けんは、どちらがいいのでしょうか?これについては、賛否両論あるため、迷われる方がいらっしゃるかもしれません。

固形石けんと、液体石けんとでは、それぞれ、長所と短所が異なります。どちらを使うかは、何を優先したいのかによって決めるといいかもしれません。

 

洗浄力

洗浄力は、使われている油脂によって、大きく左右されるため、一概にはいえませんが、仮に、同じ油脂を使っている場合は、固体石けんの方が、液体石けんよりも、洗浄力は強くなります。

なぜなら、液体石けんには、水が多く含まれており、カリ石けん素地の割合が少ないためです。石けん成分が少ない分、洗浄力も弱くなるということです。

湿疹がある肌の場合は、皮脂をあまり落としすぎない方がいいので、洗浄力の弱さを優先したい場合は、液体石けんの方がいいです。ただし、使われている原料の油脂には気をつけてください。

 

肌への刺激

アルカリ性の強さによって、肌への刺激は変わってきます。アルカリ性が強いと、肌への刺激も強くなります。固体石けんを作るときに使われる水酸化ナトリウムと、液体石けんを作るときに使われる水酸化カリウムを比べた場合、水酸化カリウムの方が、アルカリ性が強くなります。

弱酸性の皮脂膜を作る力が弱い肌の場合は、アルカリ性があまり強くない石けんの方がいいので、肌への刺激の弱さを優先したい場合は、固体石けんの方がいいです。

 

使い勝手

動いたり、泣いたりする、赤ちゃんの髪の毛と体を洗うって、意外と大変なんですよね。大切なことは、お子さんの側にいるあなたが、無理なく、続けられることです。

固体石けんを泡立てて使うことが苦にならない人は別ですが、使い勝手を考えた場合、やはり、泡で出てくるタイプの液体石けんの方が便利だったりします。

 

私のおすすめ石けんはこれ!

以上のことを踏まえたうえで、私がおすすめする石けんを、2つ、ご紹介しますね。どちらの石けんも、私が湿疹で悩んでいたときや、娘の湿疹に困っていたときに、問題なく使うことができていた、石けんになります。

 

シャボン玉ベビーソープ

1つ目は、「シャボン玉石けん」さんから販売されている赤ちゃん用の石けんです。

こちらは、泡で出てくるタイプの液体石けんになります。

ベビーソープ①

成分は、「水、カリ石ケン素地」となっており、シンプルな材料のみで、作られています。

シャボン玉ベビー成分表示

こちらの石けんは、主原料の油脂に、アボガドオイルが配合されています。

アボガドオイルは、ステロール類やオレイン酸が多く含まれているため、保湿性があり、洗いあがりの肌をなめらかにしてくれる効果があります。

保湿性がうたわれている石けんの場合、洗いあがりが、ベトベト、ヌルヌルしたような感じになる石けんがよくあるのですが、こちらの石けんの場合は、そういう感じではなく、とてもマイルドで自然な洗いあがりになります。

そして、なにより大切なのが、洗浄力です。

湿疹や炎症がある肌の場合、洗浄力が強すぎる石けんを使うと、患部がヒリヒリして痛みを感じてしまうことがあるんですよね。私が湿疹や炎症を発症していたとき、他の石けんでは痛みが出てしまってダメでしたが、こちらの石けんの場合は、洗浄力の強さがちょうどいいため、痛みを感じることなく洗うことができていました。

言葉が話せない赤ちゃんだからこそ、できるだけ痛みを感じることのない石けんを使ってあげたいですよね。

ちなみに、こちらの石けんは、私の洗顔用の石けんとしても、大活躍してくれています。

私の肌の状態が元気なときは、同じ「シャボン玉石けん」さんから販売されている「無添加フェイシャルソープ」で洗顔しているのですが、肌の状態があまり元気でないとき、また、湿疹や炎症があるときなどは、洗いあがりがマイルドで、刺激の少ない、こちらのベビーソープを使うようにしています。

湿疹や炎症がある肌だけでなく、乾燥肌や敏感肌の方にも、おすすめの石けんとなっていますよ!

一般的なベビーソープに比べて、内容量も400mlと多いため、すぐになくなるということはありません。

なお、同じシリーズで、固形タイプの石けんも販売されています。

こちらを使うときは、きちんと泡立ててから使ってくださいね。固形タイプのものは、私が体を洗うときに、使ったりもしています。

ご紹介した石けんについて、もっと詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、「シャボン玉石けん」さんのホームページをご覧ください。
 【シャボン玉石けん】ベビーシリーズ

 

ヤムヤムベビーソープ

2つ目は、生協の「パルシステム」さんから販売されている赤ちゃん用の石けんです。

こちらも、泡で出てくるタイプの液体石けんになります。

ベビーソープ②

成分は、「水、カリ石ケン素地、石ケン素地」となっており、こちらも、シンプルな材料のみで作られていることがわかります。

ヤムヤム成分表示

こちらの石けんは、牛脂、ヤシ油、パーム油など、5種類の油脂から作られています。

ヤシ油やパーム油が主原料に使われている石けんの場合は、洗浄力が強いため、洗いあがりが、きつい感じになるのですが、こちらの石けんの場合は、配合のバランスがよいため、洗いあがりがきつくありません。

また、使われている油脂の種類から、お値段もお手頃な石けんとなっています。

「パルシステム」さんについて、詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

パルシステム暦20年の主婦がパルのメリット・デメリットを本音告白!生協のパルシステムについて、いろいろな疑問をお持ちではありませんか? 「パルシステムって、実際、どんな感じなの?」 「どんな商品...

どちらの石けんも、湿疹が完治した今でも、引き続き、使っています。

 

まとめ

湿疹や炎症がある肌の場合、石けんを使うか、使わないかは、湿疹の状態によって判断する。乾燥が特にひどい部分、出血や浸出液でじゅくじゅくしている部分は、石けんを使わず、お湯やお水で洗い流すだけでもよい。

■ 湿疹や炎症がある肌の場合、洗浄力があまり強くない油脂で作られた石けんがおすすめ。

■ 実際に使ってみて、「何となく、あわない。」と感じた場合は、合成洗剤に戻してしまう前に、別の「石ケン素地」と書かれた石けんに変えてみる。

■ 固形石けんと、液体石けんとでは、それぞれ、長所と短所が異なるため、自分が何を優先したいかで決めるとよい。

なお、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎が、石けんによって、治癒することはありません。純粋な石けんをおすすめしているのは、あくまで、自然治癒力で治そうとしているプロセスの邪魔をしないということが目的となります。

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